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端唄と小唄

端 唄

記事幅・中 土間から

端唄は江戸初期頃から庶民の間のはやり歌として歌われていました。その後嘉永・安政年間頃から端唄の人気は高まり、歌舞伎にも影響を及ぼしました。こうした全盛期は明治初期ころまで続きます。

以降、花柳界や寄席を中心に歌い継がれ、昭和
30年頃からは庶民の中にも稽古事として楽しむ愛好者層が生まれました。

三味線は中棹もしくは細棹で、バチで演奏します。代表曲に「春雨」「梅にも春」「京の四季」「香に迷う(御所車)」「夕暮れ」などがあります。

  『夕暮れ』
夕暮れに  眺め見わたす隅田川  月に風情を  待乳山  帆あげたふねが  見ゆるぞえ  アレ鳥がなく  鳥の名を都に名所があるわいな



 

小 唄

記事幅・大 アルテジオ和室
端唄が流行した1850年頃から清元節の関係者は清元節風にした端唄、つまり小唄を作曲するようになりました。その最初の小唄は1855年(安政2年)に清元お葉が16歳の時に作曲した「散るはうき」だとされています。
 

    
『散るはうき』
散るは浮き 散らぬは沈む もみぢ葉の 影は高尾か 山川の 水の流れに月の影

 ♢歌詞は雲州松江の城主松平不昧公の短歌「散るは浮き散らぬは沈むもみぢ葉の影は高尾の山川の水」による。

 
幕末から明治初期にかけては清元節の関係者を中心に楽しまれていましたが、明治中頃以降は花柳界を中心に、政・財界の人物や歌舞伎役者、文人、粋人に愛好されました。

1960年前後には「小唄ブーム」とよばれる黄金期を迎え、一般社会の稽古事として浸透しました。この間数えきれないほどの新曲が生まれました。

三味線は中棹でバチを使わず、爪弾きします。爪弾きといっても実際には右手人指し指の先端で弾きます。このため柔らかく、くぐもった独特の音色になります。

代表曲に「打水」「心して(鶴八鶴次郎)」「とめても帰る」「虫の音」「夜桜」などがあります。



 

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